私は特に人から誤解をされやすいタイプだと思っている。
それはたぶん、自分自身の奥底にある本当の気持ちを伝えないから。
とある建築設計事務所で働く先生の話を、とある講義で聞いたことがある。
先生の言葉に
『人の心はタマネギと同じ』というのがあった。
たとえばインテリアの場合
顧客が最初から自分の要望を言葉にすることはまずないのだとか。
初めに発する言葉は、本心に触れないものばかりで、曖昧な表現で包まれた言葉になるそうだ。
プロの設計士はちょうどタマネギの皮を剥くように、顧客の本心に迫っていく。
核心をつくための質問をおこなう。
そして顧客は
自分の本心(ここではタマネギの芯)にたどり着いてくれるのを本当は待っているのだという。
言葉にならない相手の気持ちはそこにある。
誰しも、人はタマネギの皮をいっぱい身にまとっていることに本人さえ気づかない。
そして誰かに皮を剥いてもらって、自分の本心を知ってもらいたいのだ。
そんな欲望を自分自身だけでなく、他人も持っていることを知ることも大切。
なんだか、人間ってとっても面倒くさい…
けど、自分にとって大切な存在になる人には、本音をさらけだせる自分でいたい。